就活生、採用担当者(企業)双方とコミュニケーションする機会が
あるのですが、両者の間には大きな乖離を感じます。
何を一番感じるか。
いろんな方が立場に応じて様々な発言をされてますが、新卒採用の現場を
06年から見続けてきた私感でいえば、もうコレに尽きます。
学生が大学で学ぶことと、企業が採用の現場で評価することが
ほとんどリンクしていないのです。(一部技術職などの専門職は除く)
「採用」というステージにおいて、企業と学生の立場はわかりやすい
上下関係にさらされることがほとんどです。すなわち、「学生を選ぶ企業」
と「企業に選ばれる学生」という構図になります。
昨今(?)の学生の大手志向により、大手企業へのエントリーは半端なく
集中しているわけで、そういう一部の企業(&一部有名IT企業、外資)は
エントリーシートやSPI、適性検査などを行い、大多数を「落とす」ための
選考をせざるを得ないのですが・・・
エントリーがそこまで集まるわけではない中小・ベンチャー企業はもちろん、
書類は形式的に集めているだけの多くの企業では、エントリーシートなどの
評価にはあまりチカラを入れず、学生と実際会って(=面接)合否の判断を
することがほとんど。
〜面接で企業が評価をしていること〜
ではその面接では何が評価されるのでしょう。
経産省の調査によると・・・
●社会に出て活躍するために必要だと考える能力要素【対日本人学生・対企業】
●自分に不足していると思う能力要素【対日本人学生】
学生に不足していると思う能力要素【対企業】
経済産業省 大学生の「社会人観」の把握と「社会人基礎力」の認知度向上実証に関する調査
http://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/shakaijinkan.pdf
項目をちょっとまとめてみます。
■コミュニケーション力
⇒企業も学生も社会で活躍をするために必要だと思っている。
⇒企業は学生に不足していると思っている。
■人柄(明るさ・素直さ等)
⇒企業も学生も社会で活躍をするために必要だと思っている。
⇒企業も、学生自身も不足していないと思っている。
■主体性
⇒企業は社会で活躍をするために必要だと思っている、学生は
そこまで必要と思っていない。
⇒企業は学生に不足していると思っている。
企業で実際に活躍をしている人材の能力と、企業側が採用時に重視している
能力には相関性があって(まあ、当たり前と言えば当たり前なんだけど)…
上でまとめたものが特に大事な要素になってきます。
+粘り強さとか、チームワークとかかな。
●自社で活躍している若手人材が共通して持っている能力要素【対企業】
経済産業省 大学生の「社会人観」の把握と「社会人基礎力」の認知度向上実証に関する調査
http://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/shakaijinkan.pdf
で、採用面接で「粘り強さ」「主体性」を判断するのは難しい。
「体育会系だから、粘り強いだろう」
「自分でゼミのリーダーをかってでてるから主体的かな」
くらいが関の山。
実際その子が入社して、仕事をしてみないことには、本当の意味で
その会社で通用する「主体性」「粘り強さ」があるかなんてわからない。
ということで、面接の現場では「コミュニケーション力」「人柄」が
超重要視されるのです。
よく「就活には絶対受かるテクニックがある」とか「俺はこうやって
●●に受かった!」という人たちの話を聞いてみると、面接現場で
こう振る舞ったとか、こういう話をして切り抜けたとか、という話が
多いのはこういうこと。
語弊を恐れずにいえば、コミュニケーション力だけが突出して高い
人は基本どこでも受かる可能性が高い人です。
あとは会社と合うかどうか、っていうのも重要な判断ポイント。
どんなに「優秀」だとしても「うちにはね・・・」という理由で
落とされることはよくあります。
【補足】
最近では「タレントマネジメント委員会」というところで、タレント(人材)の
マネジメントについて議論されていて、その中で「採用」についてこんな風に
まとめられています。
タレントマネジメント委員会第 2 回会合 議事要
http://hito-ri.inte.co.jp/research/contents2012/TM_committee02.pdf
採用の現場で判断される能力も時代によって、また企業によって
変遷していくものなので、その事実は頭にいれておくといいかも。
〜学業で企業が求める能力は身に付くか〜
では話を変えて。学生の本分ってなんでしたっけ・・・(笑)?
学業・・・ですよね?
「学を生業とする」ことが、学生の役割とされるわけですが、
仮に学業に邁進したとしても、企業はそれ自体を評価する術を持って
いないことがほとんどなのです。
「そもそも大学は就職する予備校じゃない」というのは最もだと
思うのですが、就職希望の学生が大半なら、そういう企業側の現実も
踏まえての対応をしなければ社会で活躍をする人材を大学から輩出する
ことは難しいでしょう。
もちろん、学業を通じて、企業が求めている能力が「得られる!」
という方もいます。僕もそういう意見には一部同意です。
(何事も本気で取り組めば、得られるものはあるはずですから・・・)
ただ、「学業以外の手法で効率的にそれらの能力を身につけることはできる」
というのもまた事実。
例えばマックのバイトでも、八百屋でのインターンでも、家庭教師でも
本気で「働く」ことに取り組めば、自然とそういった能力が身に付いていく
ものです。
また本気で「遊ぶ」ことによって、能力を磨いていくこともできるでしょう。
一つだけ言えるのは、手法はなんであれ、能力を身につけようと思ったら、
「意気込み」と「それなりの時間」と「行動」が必要だってこと。
〜自分の幸せに近づく就職活動〜
個人として「幸せに生きる」ってこと。
シンプルだけれど、学生でも社会人でも、あるべき形って
そんなことだと思っています。
働く上でも「幸せ」って大事なキーワード。
朝9時〜終電迄毎日働いて、土日も出勤して資料作成…
ハタからみればド・ブラックな環境にいても、キツイけれど
充実感をもって笑顔で働いている人っている。
これって幸せなんですよね、本人にとっては。
9時〜17時できっかり仕事が終わって、その後はショッピング、
夜は友達と楽しく飲んで、家に帰ったらテレビを見て、明日への
英気を養う。これも幸せだと思うんです。
働いている時間や内容や、ひいては収入とかってどうでもよくて、
その状態を「自分自身がどう受け止めているのか」の方がよっぽど大切。
極論、どんな状態でも幸せを感じることっていうのはできるんだろうけど、
そんな精神状態に至れる人ってのは極マレなので、自分が幸せになれそうな
環境を「作る」か「選ぶ」しかないんですよね。
で、大体の大学3、4年生は「選ぶ」んです。
世の中に何百万社とある企業から自分が働く会社を。
自分が幸せになれそうな会社を。それが就職活動。
〜大学生は何をするべきか〜
人それぞれ答えは違うと思いますが、少なくとも企業への就職を視野に
入れるのであれば、上記のような構造は頭に入れておいた上で、何をするのかを一人ひとりの学生が考えて、行動してみる。
繰り返す…幸せに就職して、働いていくための近道なんだと思います。
大学1、2年生がこれを見ていたら、是非考えて、行動を始めて欲しい。
自分にとって幸せって何だろう、働くって何だろう、と向き合って
欲しい。
欲しい。
大学3、4年生は、目前の就活にいっぱいいっぱいかもしれないけれど、
アンテナを高く立てて、多くの社会人に会って、狭くなりがちな自分の
視野を広げながら、自分らしい選択をして欲しい。
視野を広げながら、自分らしい選択をして欲しい。
間に合わない、とかはないです。
何かを感じたなら、今から行動すればいいんだし。
幸せの形は一人ひとり違うんだから。
【最後に】
…つらつらと書いていたら、長くなってしましました。。。
僕自身は新卒でベンチャーに入社をして、仕事漬けの日々を送って。
子供の誕生で働くことに対する意識が変わって、5年目にフリーに。
週3日働き、週4日家族と過ごすライフスタイルを1年8ヶ月経験した後、
現在はフリーランスでほぼフルタイム勤務、という人生を歩んでます。
ちょっと変わった人生を送らせてもらっているおかげで(笑)
大企業にいる人、中小企業にいる人、ベンチャーにいる人、
大学卒業後フリーになった人、専業主夫の人、専業主婦の人、
起業した人・・・など様々な人と触れ合うことができました。
世の中には本当に多種多様な人がいて、どれが正解とか、勝ち組とか、
ないんだなーと、今は強く感じています。
就職活動をしていると、選ぶ、選ばれる、という関係性の中に
飛び込むことになるので、視野が狭くなったり、自分が社会から必要
とされていないような感覚に陥ったりすることもあるかもしれません。
とされていないような感覚に陥ったりすることもあるかもしれません。
でもきっとそれって、「気のせい」。そう自分が「思っているだけ」。
就活だけで人生が決まるなんて絶対ないんです。
だから自信をもって、自分の人生を、幸せに生きる選択をして欲しい
と思います。頑張れ。
と思います。頑張れ。












